ストーリーが面白そうなので買ってみた。パソコンからの移植だそうな。かなり古いタイトルなんだろう。

調べてみるとPC-エンジン版があるらしく、大容量のCDロムでそこそこ画像が美しい。それはいいのだが物語りの核心部分の画像をみてしまい、やる気が著しく損なわれた・・・。

・・・ま、仕方あるまい検索した俺が悪いのだろう。エンディング画像とか公開して一体誰が特をするのだろうか?よくわからん。

さて、画像の美しいエンジン版をやってみたかったがPC-エンジンとCDロムの一体型本体DuOが馬鹿みたいに高いのでこれもあきらめてみた。

ヤフオクを覗いてみるとどうやら相場が15000円くらいのようだ。アマゾンだと28000円だと。プレイステーションよりも性能が著しく低い、かろうじて名作と言えるソフトでさえ数えるほどしかないこのハードにそこまでの価値はあるのだろうか・・・。

当時を知る俺でさえ5000円でも微妙なところだ。そんなハードなどいらぬ、ファミコン版で行こう。 ちなみにこのソフト、当時9800円したらしい。そんな高額ソフトも今やワゴンだ。

ストーリーは人類が死滅後の地上の覇権を巡って魔族とエイリアンが戦うというもの。

最近BSで放送された「猿の惑星」をみたんだけどすごい面白かった。欲望の赴くまま突き進んだ人類の末路が描かれた大昔の映画なんだけど妙にリアリティがあってよかった。

そういったことに興味がでてきたところに丁度このソフトの存在を知った。これも人類破滅後の世界を描いたストーリー。面白そうだ。早速プレイ開始といこう。

そのやる気満々の気持ちが電源を入れた瞬間、ガクっと落ちるのがファミコン画面の特徴だ。

しかし大丈夫、しばらくするとチープな画面にも慣れる。スタート画面に目をやるとなにやら意味ありげにプレーヤーの周りを何かがぐるっと囲んでいる。

一見すると2001年宇宙の旅のモノリスのようだが。ファミコン画面がチープなせいか映画のような荘厳さは0だ。

接触してみるとそれは謎の言葉を残した石のモニュメントだった。

残された言葉からすると地球は謎の爆発によって人類が死滅してしまったとのこと。わりと詳細な情報が載っているなこのモノリス。もっと謎めいていないと。

しかしさすがに核心部分はわからない。何者かの攻撃によるものなのか?それとも人類に対する神の審判なのか。ゲームを進めることで明らかになるだろう。

さて、そんな仲間のモンスター達がコイツラだ。このイカツイモンスターどもは敵ではありません。自分で操作するキャラ。こんなイカツイやつらが味方とは・・・なんだか不良グループに入ったヘタレがオラオラしたくなるあの気持ち、アレを理解できるじゃありませんか。

ゴブリン

夜に活躍する。多くの武器、防具を作成でき、装備できる。

ガーゴイル

飛行能力と道具作成能力。高い知性。イベント用魔法を覚える。

サイクロプス

千里眼、全体攻撃する特殊攻撃。棍棒とジャイアントメイルを装備可能。雷系とダンジョン脱出魔法を覚える。

スケルトン

道具作成能力と記憶力(オートマッピング)、毒無効能力をもち、ダンジョン脱出魔法を覚える。シルバーソードなど聖なる武器が装備できない

Aボタンを押すとメニューが。この「みる」は仲間のステータスをみるコマンドだ。普通に「ステータス」でよかったような気もするが・・・動詞でカテゴリ分けしたコマンド群はアドベンチャーゲームみたいで使いにく・・・まぁいいだろう。「つかう」では道具や魔法、特技を使うことができる。

魔物は色々な特技を持っている。特に武器、防具、道具作成が重要だ。この世界は滅亡後なので当然お店は無い。この特技でそれらを補っている格好となっている。

Aボタンでメニューを呼び出し、使う、誰の、特技、と面倒くさい手続きの後、千里眼を使ってみた。すると図のようなワールドマップを拝むことができる。一見すると広いようだが20画面×20画面程度のようだ。 さて、冒険をサクサクと進めたいのだが説明書が無い。特に回復ができなければどうしよもない。なのでアイテム、魔法の効果も一切わからない。 仕方が無いのでかたっぱしから魔法をかけてみた。

回復・・・シェルキ 解毒・・・ターキ 拠点帰還・・イレーヌ これでとりあえずはその辺の探索は大丈夫だろう。

このゲームは時刻によって行動するキャラクターが変わる。キャラクターの特性を理解し、攻略するのが面白い点なのだろうか。なんだかめんどくさいだけのような気がするのだが・・・。

敵との戦闘バランスはザックリとしている。物理攻撃だと2回、特殊攻撃や魔法攻撃だと一撃で倒せる。・・・けっこう大味だ。

たしかに特殊攻撃や魔法攻撃で一撃で倒せるのは良い。しかしそれでも戦闘がタルイ・・・。攻撃の番になったキャラが「え?僕の番ですか?」とばかりに前にスクロールする動き・・・あれはなんなんだ?余計だし意味ない。 でもストーリーが気になるし・・・仕方が無いチマチマとプレイしていくか。

一回の戦闘でいろいろと成長する。FF2のような行動による成長システムとなっているのか試しにずっと近接攻撃ばかりしていたがちゃんと魔力も上がる。テキトウなんだな。

一回の戦闘毎にいろいろとレベルアップするのはいいのだがイチイチ文字の表示をボケっとみているのはなかなかのテンポの悪さだ。

「・・・・!?」ちょろっと戦闘しただけでもうPTメンバーがジョブチェンジのごとき変身をみせた。戦闘のテンポの悪さに反して成長のテンポは早いというのか。

クラスチェンジもしたようなのでエイリアンのベースへ赴くことにした。・・・んが、そのベース付近にさしかかったあたりでエンカウントした見知らぬ敵と戦闘。絶望的な被ダメを喰らう。だが、こちらの攻撃は通用し、ギリ勝利。通用しなさそうな気もするがさらに進み、ベースのような建物へ。そこにいるエイリアンと戦闘。敵の全滅と・・・これはIDカード?とやらをゲットと引き換えに二人の魔物が絶命。生き返らす方法がわからんのだが・・・。

しかしなんなんだこの戦闘バランスは・・・。急に強くなりやがって。とりあえず「みる」でパラメータを確認すると防御レベルがいまだに1だ。経験値すら入っていない。どうでもいいが濁点の位置がおかしいぞ・・・これじゃレベルじゃなくて「じヘル」じゃないか。そうかと思えばその下の「次のレベルまで~」ってちゃんとした表記じゃないか。なんなんだ!一体。

こんなすぐ気づきそうな誤植がそのままということはロクなテストプレイもしてないんじゃ・・・なんてことが頭をかすめたが必死にかき消した。

さぁ、防御力をなんとかするのだ。ためしに戦闘中「ぼうぎょ」を選んでみると戦闘終了後、「ぼうぎょりょく」に経験値が入っている・・・・。やはり選んだコマンドによって成長する項目が決まるようだ。でもぼうぎょを選んでも戦闘がちっとも終わらないぞ!

ぼうぎょを選んでいたずらに戦闘を間延びさせるのはホトホト面倒だ。それより戦闘を重ね、金を貯めて防具作成したほうがいいかもしれんな。まったく意味が無い仕様だぞ!

g-player.com