ファミコンパズルゲーム一覧

ドラゴンクエストの堀井雄二氏がゲームデザインしたモノポリーっぽいボードゲーム。音楽はこれまたドラゴンクエストのすぎやまこういち氏が担当。

麻雀のように何度でも遊べるようにというコンセプト通り、遊ぶたびにいろんな戦略の選択肢があるゲーム。

いただきストリート売り上げ

発売元もログインということでファミ通でも大々的に取り上げるほどの全面的なバックアップ体制を敷きました。 しかし!初週売り上げはなんと27位!

去年発売されたゲームボーイ「アメリカ横断ウルトラクイズ」に負けるなどあっていいのでしょうか?

これは・・・あきらかにコケたといっていいでしょう。「ハリスタ」にさえ負けるとわ・・・。

陣営の落胆が伝わってきます!

しかしファミ通はその後のバックアップも忘れていませんでした。さして必要とされていないにもかかわらず「完璧データbook」称した付録を無理くりくっつけてきたのですから!

一体誰が読むと!

しかしファミ通の気持ちはよくわかります。なぜならこの「いただきストリート」は令和となった今でもエキサイティングに楽しめる神ゲーなわけですから。 この本物をなんとかユーザーに届けたかったのでしょう。

ただ、ユーザーの多くは人気ジャンルに目がいってしまいがちです。ではなぜ自身は発売日に買ったのか?それは堀井雄二氏を崇拝していましたし。それに洗脳されやすいタイプな為、雑誌の露出攻勢にてあっさりと購入。 イラストはこれまた荒井清和氏、どうやって無視しろと?

しかしそんなファミ通の思いとはウラハラに初週27位というさんさんたる結果になりはしましたが・・・これは確実に面白いゲームです! 

システム

いただきストリートマップ解説

順番にサイコロを振ってmap上を移動していく間に総資産が一番多いプレイヤーの勝利となる。 マップにあるお店を買って「買い物料」で儲けるのか、株式売買で儲けるのかは自由。 順番が周ってきたら必ずサイコロを振らなくてはならないので立ち寄りたくないお店が進行上にあっても回避するのは難しい。 お店の購入は早い物勝ちだがどうしても欲しい物件のときは「5倍買い」といわれる手法で強引に買い取ることもできる。

同じエリアのお店を揃えれば「増資」できる額が増え、買い物料が飛躍的に上がっていく。とんでもない買い物料のお店を作ってライバルを震え上がらせよう!

グラフィック

キャラクターデザインはファミコン通信に連載していた「べーしっ君」などの作者、荒井清一氏。「オホーツクに消ゆ」のイラストも担当 管理人の個人的にはいただきストリート全シリーズ中、最も気に入ってるイラストです。

音楽・効果音

音楽はドラクエシリーズなどでおなじみのすぎやまこういち氏。やっぱり印象的な音楽を提供してくれますね。

良い点

キャラクター

登場人物の表情や性格付けが秀逸。 イケイケの「けいこ」、打算的な「たかゆき」との対戦のときはかなり気合が入ります。 それらキャラクターたちが展開に合わせ、表情に変化が表れていきます。この表情の浮き沈みによって本当にそのキャラクターと対戦しているような気持ちにさせてくれます。

豊富な戦略性

仮にお店が他のプレイヤーに全て先に購入されてしまったとしてもあきらめる必要はありません。 株を購入し、他人の増資で自分が儲けることができるのです。フィールドはかならず周回する必要があるのでそのままではもちろん不利。 どこかで儲けた株を使って5倍買いするタイミングを狙うか、そこはプレイヤーの嗅覚、展開を読む力に左右されます。 サイコロを使っているからといって運頼みということでは全くありません。 先を読む力と計算でかなり勝率を上げることができます。そのあたりが麻雀に似た点。やみつきになる部分です。

イマイチな点

COM同士の取引

↑「まてまて、ちったぁ考えろ。」

お店交換などの取引はゲームの趨勢を決めてしまう重要なポイント。人間とCOMではなかなか決まらないのにCOM同士では確実に決まってしまう点が残念でならない。 不満点はそれだけ。

 

 

総評

COM同士の取引はアレだけど今でも面白い。キャラクターデザイン、マップの雰囲気など今もこのファミコン版が好きですね。

いただきストリートプレイバック

久々にプレー。マップは一番小さい「おのころ島」定員が3人ですぐに順番が回ってくる。短気な俺は一番お気に入りの島だ。

ちなみに「レトロフリーク」でプレーすれば一瞬で自分の番だ。自分の事しか興味ないジェントルメンには必須のハードだ。

さて、相手は・・・たかゆき、ひろし。しまった野郎ばっかだ。めんどくさいからこのままスタート。

このにくたらしい「たかゆき」をコテンパンにするのが目的。いや、資産を10000Gまで増やして銀行に戻るのが目的。

順番は最後・・・。マップ上の配色はたかゆきがピンクでひろしがオレンジ。自分が青。ここでサイコロは2。たかゆきが左に、ひろしが右に向かった。ん、ここはたかゆきの進行方向に先回りしてお店を買っておこう! 俺は壮大なたかゆき包囲網を敷いた!

・・・ひとりで。

すると狙い通り、たかゆきが止まった。序盤の場合、額の高低は問題じゃない。お店を買うチャンスを奪う事。より多くのお店を所有することが勝利に繋がるのだ。

三つ目の店を手に入れる。たかゆき、ひろし、共に一軒づつなのでかなり順調だ。

~~~~~~2周目~~~~~~

たかゆき、またしてもお店を買えず。お店は買えないわ45Gの支払いするわで序盤から苦境のたかゆき。ざまぁ。

こっちはいただきチャンスで300Gゲット!差がついてきた。

しかしここでひろしがおみせかいとりチャンス!お店の数が俺と並ぶ・・・。おみせ買い取りチャンスとは本来そのマスに止まることでしか買えない物件を自由に買うことができるのだ!!もちろんまだ所有者のいない物件だけだがものすごいうらやましいカードなのだ!

おまけにそのお店にジャストミーで止まる俺!一手違いで明暗とか・・・なんだか暗雲が垂れ込めてきたな。・・・ひろしめ。俺ときたら予想通りこの直後2度立て続けに「お店を売る!」カードを引き当てる!!「たわば!」

「チャンス」はいいことだけではないのだ。一度手にしたお店は絶対売りたくはないのだが・・・。こればかりは仕方が無い。

俺とたかゆきは2度目のサラリーを貰ったがひろしは銀行にぴったり止まったのをいいことに進行方向転換。しかしそれは集めるべきマークが取れない事を意味し、サラリーのタイミングが遅れることを意味する。 一手の違いが大きな差を産む。 それは増資チャンスだったり株購入のタイミングだったりする。人が通り過ぎた後で増資し、値が上がってから買う株、これらクソな気分は味わいたくないものだ。

周回するほどサラリーがベースアップしていく。行く先にバカ高い店がある場合なら方向転換もいい手だが今はまだ高い店などない。さっさと周回してサラリーも貰うほうが効率がいい。 ひろしはミスを犯した!(ほんとか?)

この画面の状態から中央の銀行にいたたかゆきはなぜか左下青の俺の店へ。そして5倍買い。普通なら左上のスペードの隣の空白の店に行くのがセオリー。3周目という序盤で五倍買いする・・・この状況を考えると無謀。

自分なら資産の1/3を越える5倍買いはしない。 などのような自分ルールを持っている人にとっては無限に遊べるゲームとなっている。

ちょっとだけプレイしようと思ったらやはりのめり込む・・・ともかく、このゲームはいろいろなハード、いろいろな広いマップがあるけど「おのころ島」がいちばん面白い。と、思ってたけどレトロフリークを使い出してサクサクプレーできる今では「アメリカ大陸」ばかりやっている。



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