赤川次郎原作の小説を元にしたサウンドノベル。名作のサウンドノベル、「弟切草」や「かまいたちの夜」にそっくりなのでその手が好きな人にはそこそこ楽しめる。

システム

システム的にほとんどいっしょ。違和感無くプレイできる。最初は「へ?もう終わり」みたいな感じだが少しづつ選択肢が増えていき、ストーリーの幅が広がっていく。ついつい何度もプレーしてしまうというやつだ。

シナリオ

魔女たちの眠り

自身はまったく小説というものを読まないタチで赤川次郎にゆかりのあるのはファミコンアドベンチャー「赤川次郎の幽霊列車」くらい。あれはかなり面白かったんでコレにもちょっと期待。しかしプレイしてみてその期待は少しづつ薄れていった・・・・。 作家が悪いというのではなく、システム的が生かされていないように思えた。このゲームはサウンドノベル、いろんな展開を楽しむものなんで有名どころの作家を起用してもあまり意味がないように思えた・・・。「へ!?」と困惑する展開もみせちゃうしね。

グラフィック

サウンドノベルというくらいなんでグラフィックに期待する必要はないけど雰囲気は一応大事。 「かまいたち」などでは人物はシルエットだったが魔女たちの眠りでは人物はこの通り、描かれている。グロイ場面もいくつかあるので注意・・・。全体的に暗い雰囲気・・・不気味でリアルなグラフィックが時折挿入され、十分イヤな気分にさせてくれる・・・。

音楽

平和な日常のときと非日常のときの音楽の対比がいいです。かまいたちの夜を思い出した・・・。この辺も他のサウンドノベルとあまり変わらず、いいのでは。

総評

プレイ回数を重ねるたびに選択肢が増え、シナリオの幅が広がってくる。そのため、何度かは楽しめる。

分岐する場所でどっちを択んだのか逐一メモしていかないと同じ場面ばかりで飽きてきちゃうかも・・・。

1995年11月24日パックインビデオ
アマゾンレビュー5件☆2.6
「このゲームは・・・トンデモ設定でプレイヤーを怖がらせる事が趣旨のゲームだったのです。」「残念ながらこの作品は、出来の悪いオカルト、あるいはSFまがいの、突拍子もないような魅力のないストーリーが中心になっていきます。」



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