タイトル

危険な二人

神宮寺三郎シリーズの3作目にあたる作品。ディスクで前編・後編、2枚で発売されました。

今回はプレイステーションアーカイブスの「探偵 神宮寺三郎 Early Collection」にエントリーしている「危険な二人」をプレイしました。もちろん前後編完全収録。

ディスクアクセスも無く、快適。

 

・・・快適のはずだがわざわざディスクの名残、Waitやら再現せんでもいいのだが。それはさておき、軽快なオープニングで期待できそう。

オープニングは熊さんだ。

だがしかし!・・・・とんでもないオープニングだったな。いっきに引き込もうとしているな。

その後、ようことのやりとり。 ・・・なんだかようこが神宮寺を尻に敷いている。そんな印象。

容姿が変わるのはいいのだが・・・シリーズによってこう性格がポンポン変わると愛着が・・新鮮でよい。倦怠期知らずで常に危険な二人なのだ。

今日はようこの親友の「おかざききょうこ」の主人「おかざき しんじ」のレースにお呼ばれし、二人してお出かけらしい。

ん?「おかざき しんじ」・・・ 惜しかったなレーサーじゃなくてサッカー選手の設定だったらこのゲームすげぇって話になって・・ないな。よくある名前だ。

そして二人は奥さんの親友という特権を乱用し、本来関係者しか出入りできないパドックへ。 レース直前、それはレーサーが集中力を研ぎ澄ます大事な時間。 そのレース前のおかざき選手を気軽に呼んでみる神宮寺。

しかしおかざきは意外なほどリラックス。つい「ようこ」の過去を明かしてしまう。

それを聞いた時の神宮寺の微妙な反応を敏感に察知したおかざきが謝る。

レース前のおさざきのメンタルが不安定に。

神宮寺はようこに気があることだけは間違いない。男は好きな女の過去を気にするもの。実は女々しい、それが男というものだ。

レースがスタート。 一体どんな展開が待っているのか・・・。 と、ここでまたとんでもない自体が・・・・レースをしていたおかざきが事故ったのだ。

「ほうらやらかした!」・・・これは神宮寺のせいでは?

そしてその事故が・・・・おや?これけっこう面白い。話が予想も付かない。

シナリオが最初からだいたいの予想がついてしまうようではなかなか面白みを感じられない。

しかしこのゲームは多いに謎を秘めたまま物語が進行していく、面白い!

ボリュームも十分だ。

システム

ごく普通のコマンド選択。様々な配慮のおかげでコマンド入力でストレスに感じられる場面は無い。

グラフィック

神宮寺登場人物

グラフィックもいいですね。前作、横浜港の大人チックな雰囲気とは異なるものの人物画はしっかり描かれている印象。まばたきもしますがな。顔のテカり具合がどこかコナミチックさを感じる。

シナリオ

オープニングに衝撃。事件も動機や犯人など予想が付かなくて面白い。

神宮寺の助手である御薗洋子の一部過去が明らかになる。この後のシリーズの事を考えるなら今作はプレイ必須かもしれない。

音楽・効果音

元がディスクだからか音源がファミコンよりも多いのでいい印象。

良い点

プレイしやすい
塚巻

聞くべきコマンドを実行したら即座にその場を立ち去る人物が多い。関係無い場所に移動しようとするといく必要は無いと言われたり。

これらは明らかに無駄なコマンド入力をしなくて済むような配慮。プレイ印象が「横浜港」とは全く異なるのはそうした要素があるからに思えた。反省してくれたか・・・。

物語のテンポもよくなるため、うれしい改善だ。

ストーリーが面白い

登場人物が多く、めんどうなようだがこれくらい複雑なほうが面白い。途中で神宮寺が事件の概要を反芻するのでそのときに何がわかっていて何がわかっていないのかキチンと理解して進もう。

イマイチな点

とくに無し

システム、グラフィック、ストーリー、ボリュームもディスク2枚分なので十分。ただ聞き込み時に「だれに?」っていうのが入らないような設計にして欲しい。コマンド一個分の工程が冗長になる。

総評

ボンゾ

探偵神宮寺三郎 危険な二人
1988年12月9日データイースト
前作「横浜港」は自分にとってはてんで駄目でしたが今回は非常にプレイしやすさを感じた。だからといってアッサリ簡単というわけではない。

とはいえEarly Collectionで「ボンゾ」の住所のヒントを得た以外は難易度的には詰まることはなかった。

けっこう終盤まで全容がつかめないので最後までダレることなくプレイできた。



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