「ドラマをやる」というコンセプトがどういうものか興味本位で買ってみた。
ドラマというからには流れるような展開なのだろうと勝手にイメージしていたのだが・・・。
アニメのように自動的に進行し、ポイント毎にコマンドによる選択肢が現れ、展開が決定するしくみ。何回もゲームオーバーを繰り返し、正解を見つけ出していく。
ENDを迎えると「達成率」があがり、新たなコマンドが増えてストーリー展開も増えるようになっている。
そんなに急ぐ必要は無いがコマンド入力には時間制限がある場合もあるので注意。
買ってすぐに全クリアし、「金かえせ」と言われないよう繰り返しプレイさせるよう考えたシステムなのだろうか。
ドラマのように楽しもうとした自分は開始直後にゲームオーバーになり、イスからズリ落ちそうに。楽しませるシステムを考えて欲しいところだ・・・。
普段アニメを全くみないので質的にどうなのかわからないが個人的には臨場感があって質が高いように感じた。クオリティは高いが例の如くゲームオーバー頻発で何度も見せられると飽きてくるもの。
いくつかの短いストーリーが用意されたマルチシナリオ。メインストーリーはスクープ写真のカメラマンがとんでもない事件に巻き込まれていくというもの。
プレーヤーにとって真のエンディング意外はどうでもよいもの。それをみつけるべくたくさんのゲームオーバーやそのどうでもいいエンディングをみる羽目に・・・いや、楽しめむことができる。
プレイ中の音楽が少ない。その代わり登場人物はすべてフルボイス。フルボイスはいいんだけど主人公の女の声がオバサンまでいかないけど・・・なんだか設定より高い年齢のようなのが気になった。最後に歌手によるエンディング曲が流れる。
システム上、同じシーンを何度も見せられると飽きるけどこのスキップボタンのおかげでシーンを飛ばすことができる。これで気になる選択肢のシーンに飛ぶことができる。ただスキップできるのはムービーのみ。ボタン連打がめんどくさいのでチャプター毎で選択できればよかった。
そんなに選択ミスとも思えないようなものでも簡単にゲームオーバーになる。「たとえば右に行くか左にいくか、という判断材料もヘッタクレもないような選択で。「へっ!?これでゲームオーバー?」と、まるっきりカンなのか・・・。考えるだけ無駄であるなら正解を見つけるまで作業になるわけだ。いつしか「バカじゃねーのこのシステム」とか。「アホが考えそうなシステム」だとか。あなたは口汚い野次をとばしはじめるだろう。
最初はゲームオーバーが頻発し、ブツ切りで一々中断されてる感があってストレスがあった。「死にゲー」と言われる。ジャンルは違うが、あの死んで覚えるアクションゲームに通じた面白みは・・・感じられなかった。選択ミスとされるものに納得感がないからだ。作業感アリアリの死にゲーだ。つまり最悪。自分的には即ゲームオーバーにされるより選択肢によってストーリーがその後も展開していくようなものが好きだ。ブツっと切られるのは大ストレス。
アニメーションのクオリティが高いがシステムが面白くない。練られているとは言い難い。
2000年6月29日ソニー・コンピュータエンタテインメント
アマゾンレビュー14件☆3.3
「ゲームオーバーになることで他の選択をして話を進めていくというやり方はどうにもストレスを感じてしまいます。」「動画のクオリティが高い。」「すこしプレイして放置」