グランドセフトオート5

グランドセフトオート5

グランドセフトオート5はまるで現実世界のようなリアルなオープンワールドの中で様々なミッションをこなしていくアクションゲームだ。

特徴的なのはそのオープンワールドのリアルさ。そこに車があったらそれに乗り込み、運転することができるし。建物にぶつかれば転倒したり車にダメージを負う。人を轢いたりすることもできてしまう。警官にちょっかいだしたり、コンビニ強盗などの悪さも自由だ。 シナリオを進めたければマップ上に記されたマークに行けばいい。いろんなミッションはどれもこれもバラエティに富んでいて、なにより皮肉やユーモアに溢れていて飽きない。

現実さながらの挙動により、ゲームを超えた一種のシュミレータともいえるかもしれない。

チームを組んで失敗の許されない強盗に望むその手に汗が滲んでいるのもそういったリアルさからくるものだろう。

失敗したら「誰だよ、今の」などと。

そんなリアルなGTA5だがたまに「あれ?」と思うような挙動もまま見られる・・・なぜか横転した車が左右スティックで起き上がれるなどだ。リアルとゲーム性を天秤にはかり、快適性を重視している部分もあることはある。概ね、遊びやすさを重視しているようだ。

システム

 このゲームは基本的には相手を始末する事が目的だ。その手段はなんでもいい。様々な銃。車で轢いたっていい。戦車で吹き飛ばす。戦闘機のミサイルでもOK。

始末することに飽きたらレースなどで茶を濁してもいいだろう。車、バイク、水上バイク、船舶、飛行機、ヘリ、最近では空飛ぶ車に空飛ぶバイク、ジェットパックなどなんでもありだ。

ストーリーモード

人生に行き詰まり始めた3人の主人公を入れ替えつつ、様々なミッションに挑む。それぞれの人生を掛けたドラマチックなチャレンジを追体験していこう。すべてがぶっ飛んだ内容で楽しめるのは確実。

オンラインモード

GTA4ではオマケ的要素だったオンラインモード。しかし今作では比べ物にならないほどの充実ぶりを見せる。

自分のアバターを作り、仕事をこなし、家を買い、車を買い、果ては犯罪組織のリーダーとなってより多くの利益を上げるため、抗争に明け暮れる毎日を送ることが出来るのだ。

エディットツール

血生臭いことが嫌いなプレイヤーにはオリジナルのレースコースを作り、仲間とシェア。自慢のコースは他のプレイヤーからの評価を得ることもできる。

舞台がハリウッドのあるロサンゼルスということでなにかと映画にまつわるエピソードが多い本作。なんとこのリアルな世界をぞんぶんに使い、映画さながらの映像もつくることができるのだ。なんとこれら制作ツールはすべて無料だ。

課金することばかり考える和乞食メーカーどもとはどだいスケールが違う!

グラフィック

2014年に発売されたとはとても思えない、いまだトップレベルの美しさを誇る。海に沈む太陽と美しい夕焼け、激しい雨と雷などの自然が織り成す風景。海に潜ればイルカやサメにだって遭遇する。精巧に作られたビル群と田舎の風情、リアルな海面は実写としか思えないほどだ。これにリアルな物理エンジンが加わり、いろんな場所に行っていろいろと試したくなるのがこのゲームの面白い点なのだ。

操作フィーリング

リアルな動きとレスポンスのバランスが良い。リアルな動きは「モッサリ」とレスポンスの悪さとして挙げられやすい。しかしグランドセフトオート5ではリアルでありながら軽い動きを実現。カバーアクションもクィックだし歩いたり走っているときの方向転換などもクィックだ。ついでに車やヘリなども実にクィックに動く。まるで生き物じゃないか。・・・・リアルなのか? 

ともかく操作でストレスを感じることはほぼない。

音楽・効果音

 効果音は現実さながら、音楽は豊富なラジオから選曲可能。なにもかもがスケールがでかい。 

良い点

抜群のコスパ

PS3版、PS4版どちらも発売日に購入したのだがいまだに遊んでいる。普通のゲームは一週間もすれば飽きてしまうものだがこのゲームに至っては継続したアップデートもあるためか数年持たせてくれた。むろんシャークマネーと言われる現実のマネーを使用することもできるのだがゲーム内でお金を稼げば必要ないのだ。

イマイチな点

リアルではない点も・・・

 リアルな物理エンジンが加わり、いろんな場所に行っていろいろと試したくなるのがこのゲームの面白い点なのだがビルが破壊できなかったり凹まないガードレール、戦車の主砲でビクともしない住宅などなど・・・諸事情により、リアルではない場面もしばしば・・・。

それやっちゃうとストーリーが進まなくなったり、オンラインではミッションを受ける場所自体が無くなってしまう等、いろいろ影響受けちゃうので仕方ないといえば仕方ないのだが・・・

即復活

さっき轢いたであろう人や車が視点を変え、戻したとたん消えてたり、果ては何事もなかったかのように復活していたりなどやはりバーチャルな世界なのだと冷めた感じになる。

少ない協力プレイ

ロックスターはなぜかプレイヤー同士を喧嘩させたいらしく、ミッションの中心は対戦がほとんどだ。

日本人は基本的に争いを好まない民族性。どちらかというと協力しあい、困難を乗り越えたときに喜びや充実感を感じられるのだ。定期アップデートにはそういった協力プレイが少なく感じられる。

そんな中、「強盗」は誰か一人でもやられればやり直しというハードルの高さもあって緊張感のある協力プレイができる。今後こういったミッションを増やして欲しいものだが・・・

総評

オープンワールドを自由に散策したりのんびり過ごすもよし、対戦や強盗で緊迫感のあるプレーを楽しむもよし、フリーセッションでひたすら嫌がらせ、粘着プレーするもよし、レース職人や映画監督になるもよし自分なりの楽しみ方を見つけられる人なら楽しめる。

★★★★★


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