大人気プロレス漫画のゲーム化。「超人」と呼ばれる人間を超越した肉体を持つレスラーたちがこれまたありえないような超人的技の応酬で勝負を決する。 その勝負が決するのはスリーカウントなどという生易しいものではなく、時には命をも奪う物騒なもの。 超人のデザインが秀逸でそれらを模した消しゴム。「筋ケシ」が一大ムーブメントを起こす。
エントリーレスラーは筋肉マン、テリーマン、ラーメンマン、ロビンマスク、バッファローマン、ウォーズマン、ブロッケンジュニア、アシュラマンの8人。
パンチ、ジャンプしてキックでドロップキック、背後を取ってバックドロップ ロープに振ってラリアット。または自らロープに走ってボディアタックなど。 これらの基本技に加え、それぞれのキャラクターに固有の必殺技を設定。 これらのアクションを駆使して相手のライフを0にすれば勝ち。
必殺技は一定時間毎にリングサイドに現れるミート君が放つパワーアップするボール? のようなものを受け取ることで使う事が出来る。 受け取った選手は体力が回復し、且つ必殺技を放つ事ができる。 パワーアップボールは体力の低い方に放たれるので一発逆転のチャンスが転がり込む。 パワーアップボールの取り合いに駆け引きが生まれ、対人において非常に熱い攻防を生んでくれるようになっている。
必殺技はロングレンジから放たれる槍のようなタイプとラリアットなどのような中間距離、背後を取らなければ放つことができないが強力なバスター系の3タイプ。
ご覧の通り、はっきりいってショボイです。当時でさえこのショボさに愕然としたくらいです。今見たら戦慄さえ覚えるのではないでしょうか。
パンチのモーションはパンチというよりなんだか体育の時の「前にならえ」みたいなモーションで微妙。
それに反してドロップキックはジャンプ中であればどのタイミングでも放つことができるなかなか使い勝手の良い技。ジャンプとほぼ同時にキックすることでパンチなみのレスポンスを誇る攻撃が可能。
体力が落ち始めると移動スピードが落ちてくるあたりは本当にバンダイなのかと疑いたくなるほどなかなか良い。
パワーアップボールを得ることで使用することができるキャラクター固有の必殺技が豪快でみていて楽しい。中でも筋肉バスターは必見。だけどたいてい背後を取ろうとしては蹴られまくり、負けること受けあい。
このゲームの勝負どころはパワーアップボールをいかに奪うか。パワーアップボールは体力の低いほうに向かうことは決まっているので予め投げられるタイミングを読み、相手をロープに振ったりなどしてなんとか自分が得ようと必死になります。この駆け引き、攻防にかなりヒートアップすることうけあい。
パワーアップボールを得たからといってどうにもならないかというと必ずしもそうではありません。 槍のように放たれるウォーズマンのツメを紙一重でかわしまくり味方のコーナーまで戻り、タッチ交代! 形成をイーブンに戻す、なんてことも可能。
一人プレイになった途端このゲームは駄作となる。この時代のゲームにはエンディングも無いため目標も無い。
対戦プレーのみだったら今でも熱く楽しめるゲームだ。
★★★☆☆
もしくはミート君の緩急おりまぜた投球術に悶絶したい人のみプレイ可