地下最階層にある財宝を目指すアクションゲーム。主人公がひ弱すぎることで有名なゲーム。
当時、ハマリまくり、ノーミスでエンディングまでを何周もプレイしていました。 数十年後、雑誌だったかWebサイトだったか忘れましたがその虚弱っぷりからクソゲーとして紹介してあるのを目にして驚いてしまった。 自分の身長程度から落下しただけで死んでしまうからクソゲー?馬鹿な!
ジャンプで障害物をかわしたり、爆弾で破壊しながら奥へ奥へと目指していく。Bボタンと十字キーを組み合わせた攻撃で洞窟内に巣食うコウモリやゴーストを退治していく。
画面はスクロール式ではなく、切り替え方式。総画面数はたいしたこと無いかもしれないがマイキャラも小さく、且つ一画面内に行くべき場所がたくさんあるため、やたら広大に思えてしまう。
1985年というファミコン初期なのでかなり少ない容量のはずなんですがその割りにがんばっているほうです。
ちょっとですがちゃんとエンディングもあります。あれでもけっこう達成感を感じられるエンディングでした。エンディング無しのひたすらループが多い中、これは評価高いです。
十字ボタンのわずかなコントロールミスで滑落扱いになり、ミスとなるシビアさ。
しかし実際の未知の場所の探検には細心の注意が必要なのはいうまでもありません。そんな場所をマリオのような大ジャンプで思うがままに振舞うほうが不自然ではないでしょうか? そんな注意力の乏しさではこの冒険を達成することはかなわないでしょう。 足場を一つでも踏み間違えれば谷底・・・ではないところでも真っ逆さま。いいんじゃないでしょうかこの緊張感。
そもそもジャンプ幅や高さは固定なので飛ぶ場所さえ間違えなければ操作ミス以外の滑落事故は防げる。
動きのひとつひとつがコミカルで小気味良い。歩いている(走っている?)ときのマイキャラのモーションやロープを登っていくときのモコモコした動き等、アクションの豊富さは驚異的。
1985年という初期のファミコンとしては出色の滑らかなアクションを見せてくれます。それがテンポの良いアクションに繋がっているようです。
トロッコに乗るとちゃんと「ガラガラ」と音をだしながら移動する。コウモリを打ち落とすときの「パンッ」っていう効果音が心地よい。
操作性がよく、テンポ良く動いてくれるので画面の隅々を探索するのが単純に楽しい。主人公の虚弱ぶりがこのゲームのシビアな操作による緊張感をうまく引き出している。慣れてくるとそれまで恐る恐るだった探索がテンポ良く進むことができて快感を感じられるようになる。なのでミスしても何度でもチャレンジしたくなる。
特に、悪い点は見当たらない。ファミコンなので仕方ないんですが今やってみると少々仕掛け的に地味さを感じるかもしれない。
タイトル画面のときの音楽がかなり暗めで軽く鬱になれます。シリアスなのかと思いきや、スタートした途端、コミカルな動きで裏切ってくれ、ややホッとします。
主人公の虚弱っぷりからクソゲー視する向きもありますがむしろそれが操作の緊張感を生んでいます。アクションは任天堂のアクションに通じる滑らかさ。ファミコンという限られた制限の中で最大限のスペクタクル冒険活劇を体現したゲームです。 。