トラベルミステリーとしてテレビでもおなじみの西村京太郎原作のアドベンチャーゲーム。
謎の連続殺人・・・それはなんの前触れも無く起こった。11月10日東京発ブルートレイン「はやぶさ」午前1時。列車は静かに山口県付近にさしかかる・・・・。
こっこれは!?
イナバウアー!
見事に静止している。10点!・・・いや、死んでる!
いや!イナバウアーは死んでいない!まだ効果的!!(ウソ)
特別捜査本部が設置され、十津川警部が威風堂々、部下の亀井と西村を呼び出した。
この二人をザッピングシステムと称してコキ使いながら難事件に乗り出す。
↑ダンディにキメた十津川が辣腕を振るう!
ザッピングシステムとはいえ、「横浜港殺人事件」などのように聞き込み地獄を味わうことは無いのでご安心を。至る所に配慮がなされた安心設計なのだ。
「飽きたわ!」とか思ったときに適当に切り替えるもよし、キッチリ順番に進めてから切り替えるもよし。
などとやっている間に第二の殺人が!!今度は西村を向かわせるとつがわ。ちょっと目付きが気になる西村刑事だが亀井の活躍に触発されたのかこの後躍動する!
ちなみにゲーム再開はパスワード方式。
画像中の人物はちゃんとまばたきをしたり口を動かしたり、よく出来ている。
口の動きに何かを感じたのか二人きりの部屋で刑事、にしむらが躍動・・・いや、暴走。完全犯罪を犯す!さすがにその模様は動きとして表現されてはいない。西村のオッサンがアイドルのアレをツンツンする様は想像しただけで背筋が凍るだろう。
捜査が進むうち、5年前に広島で起こった汚職事件との繋がりが浮上する。事件は政界をも巻き込むのか?そうでないのか。プレイヤー自身の手で解き明かさねばならない。
複雑な連続殺人事件の絡みをザッピングシステムでいくつかの方向から解きほぐそう。しかし心配ご無用。わけがわからなくなっても途中で十津川警部が捜査会議と称した独演会を開き、整理してから次に進んでくれます。このように何もしてない感がある十津川だが後半軽く躍動する。
シナリオにどんでん返しがあったり驚きこそないもののいい意味で安心してプレイできるのではないでしょうか。
ゲーム中「とる」→「メモ」で重要な証言等をメモしてくれる。とるまで先に進めないようになっているのでメモを取り忘れることは無い。
コマンド入力が若干、「龍の寺~」みたいな冗長な部分があるように感じられた事もあったが場面によってコマンド数を限定してくれるので入力負荷を感じることは無い。なのでストーリーに集中することができる。
西村京太郎 ブルートレイン殺人事件
1989年1月20日アイレム
このソフトは当時、もちろん知ってはいたがダイヤとか小難しそうな要素が出てくるんじゃないかと当時は敬遠していた。
けどプレイしてみた印象はわかりやすく、詰まるところも無い。割りと親切な印象で楽しくプレイできた。
アマゾンレビュー1件☆4
「中盤は単なるコマンド総当たりでも難しいポイントがあって必至に時刻表とにらめっこしなくてはならないシーンがあり、多少は大人向けに設定されている作品でもある。大人向けと言えば、オ・ト・ナ向けな一面もあってやたらエロいなぁと感心してしまう。」