タイトルが漢字だらけで小難しそうな印象のあるお馴染み、山村美佐サスペンスだ。
今回はぐるなび・・・じゃなくてグルメイトという雑誌編集者となって事件解決へ導いていくことになる。
基本はテキストアドベンチャー。コマンド選択も絞り込まれ、わずらわしさは無いのでこのあたりはスイスイと物語は進んでいく。
あるポイントに差し掛かると「アクティブディスカバリーシステム」を採用。画面内を歩いて手がかりを探すのだ。
これもなにやら小難しい名前を付けているが画面内をポインタで指定してあげると「ゆうこ」がその地点まで動いてくれるというもの
ポインタをあちこち動かしているとたまに右下のウィンドウにグラフィックが表示される。そのときにその右下のグラフィックにポインタを合わせてⅠボタンを押せば調べたり、人だったら話したりなどのアクションを起こすことができる。
フラグが立つと出現するウィンドウが新たに増えることもあるので何度か繰り返しポインタをあちこち動かして調べる必要もでてくる。
お散歩気分でのんびり歩くもよし、イラついたらⅡボタンで急がせたりすることも可能。
CDロムの本領発揮だ。莫大な容量をバックにぜいたくな色使いで様々なロケーションを魅力的に表現。風情がある。CDロム独特の豪華な感じはいいなぁ。
やはり生音、ボイスが使える点は強みだ。レトロの時代的にかぶるスーファミなどよりも臨場感が段違い。
このアクティブディスカバリーシステムはファミコンアドベンチャー「赤川次郎の幽霊列車」が採用したかったシステムといえるかもしれない。キングレコードの力量不足によりグダグダで無意味なシステムとなっていた。しかしナグザットは完成させてきた感。しっかりと謎解きにからんでくる。
CDロムならではの美麗グラフィックの京都の情景をバッチリ楽しめるのだがストーリー的に気になる点も。単なる板前さんが事件に鋭い切り口で深いところまで首を突っ込んでくること。これは他のサイトや動画においても指摘されており、自身もそう感じた。突然どうした?などと。
基本的にはテンポよくストーリーは進むのだが残念なことに探索のある地点でほぼ必ず詰まるポイントがあるということ。なにかヒントがあれば良かったんだけど・・・。そこはやはりディスカバリーシステムだからしょうがないのかもしれない。それと台詞が音声なためか時々読み込みに時間がかかることがある点。
ポンコツ実機Duoでプレイしたら音がとぎれとぎれになるわで微妙でしたが吸い出してエミュでプレーしてみたら読み込み0で快適にディスカバリーしまくれますぞ。
山村美紗 金盞花 京絵皿殺人事件 【PCエンジン】
1988年2月5日ナグザット スーパーCDロム
アマゾンレビュー1件☆4
「京都ならではの、旅情溢れる風景や、見ているだけでお腹が減ってきそうな、京都料理に数々が魅力的。」