アマゾンで低評価だったドラゴンクエスト7をプレー

自身、ドラクエシリーズは7までをプレーしⅧは途中で止めました。なのでドラクエ7まで好印象を持っていました。

「どれ、アマゾンでドラクエ7のレビューでも確認するか・・・まぁ・・・☆4くらい?」

しかしそこには衝撃の☆3.1(確認したのは2010年前後)。 なぜだ!ケ〇コ傑作のRPG群よりも下だというのか!?

「バカな!」

発売まで長期間を要したドラクエ7

ドラゴンクエスト7は2000年8月26日、PS後期に発売。前作ドラクエ6が発売されたのがスーパーファミコン版の1995年12月9日という実に4年8か月を要しました・・・。

PS4隆盛の今でこそ一本のゲーム開発に4、5年かかるのは常識ですが当時FFは1997年1月31日に7を発売。1999年2月11日に8を発売。2年という短期間でリリース。しかも確実に映像クオリティを上げていました。

FF7のムービーは世界の度肝を抜きましたがFF8ではさらに磨きがかかりました。魔女のパレードのムービーは鳥肌モノ。この圧倒的な映像を見せつけられては他メーカーはどうすることもできません。

しかしドラクエは格が違います。満を持して発売されたドラクエ7!! ライバルとはいえ、実績からいけば格上なわけですから世間の期待は並々ならぬものがあります。

おっドラクエにムービーですね。


「なんだぁ!?これは!?」

やっちまったなこりゃ・・・。 神ムービーのFFの後にこのショボ人形劇をみせられ、ショックを受けたユーザーも多いのではないでしょうか? 「5年近くまってこれか!」と・・・。

なぜムービーなぞいれたぁ!?  これならない方がよかった。

FF8前後、ブランドはクールなイメージが定着。 一般的な認知度とブランド力が飛躍的に高まりました。

クールなFF・・・。ゲームがクールとはこれいかに。オタク感を払しょくするほどのイメージ力向上に貢献。

かたやドラクエ・・・。 型落ち感のあるムービーでクールどころかダサい印象を与えてしまいました。

とはいえ、ドラクエはドラクエ、良バランスに加え、今回はボリュームも十分、一体何が不満だと?

なぜ、ドラゴンクエストⅦは評価が低いのか?

アマゾンレビューをみてみるとずいぶんと評価が低いことに驚く。

アマゾンレビュー233件☆3.1
「必要性を感じないCGムービーや紛らわしいだけの3Dマップはどうかと思う。」「見返りがなく強力すぎる特技の数々(剣の舞など)。コレでは呪文がかわいそうだ。せっかく『ザラキーマ』を覚えても『死のおどり』で・・・。」「石版を集めて過去へ→困っている王国or街or村を助ける→ただの漁村の少年が英雄に→宴・・・。殆どの話がこれ。」

・・・なるほど、まったくもってその通り。ただ、若干ドラクエユーザーはすでに目が肥えすぎていないでしょうか? 果たしてドラクエがイマジニア、ケムコ、その他もろもろのアレなメーカーと同じ得点レベル3.1でいいのでしょうか?

FFと比べられた結果の評価なのでは?

ドラクエ7のリリースが異様に遅かった不満というバフがかかったがゆえかもしれませんね。

 

ただ、果たしてドラクエⅦがイマジニア渾身のRPG、メダロットR(アマゾンレビュー平均☆3.2)よりも低いほどの粗悪品なのか・・・。いまいちどプレイしたいとコントローラーを手に取りました。

序盤の謎解きが長い

今作はLRボタンでグリングリン回る。さすがドラクエ、キッチリと新しい要素を導入。スムーズに謎の神殿まで歩を進めた。順調だな。

あれ?いきなり広いなこのダンジョン。ちとめんどくさいぞ。あと、サクサク解ける謎ならいいが詰まったんで仕方なく、途中でセーブしようと思ったら出られんし!放置してたらPS3の電源が落ちてパァに・・・なんやコレ!

ある場所の勘違いさせるような謎にムカつく。一生懸命仕掛けの謎を解こうとしていたらそこは違う場所の謎を解くためのヒントだったのだ。意味深な仕掛けのためかその場での変化に活路を求め、長時間試行錯誤。この勘違いを誘発するのにイラつき、ストレスが増した。当時は時間があったから自力で解いたが忙しい現代人にそんな時間はない。攻略サイトを見たぞ!通例だと攻略サイトをみなきゃいけないようなゲームは即刻止めるんだが。仕方が無い。

最初の島を脱出するのがとにかく長ったらしい。なんでこんなに時間がかかるようにしたんだ?らしくないな。この先もこの調子かと思うと若干ウンザリだ。

L、Rボタンによる地形回転

今回、ポリゴンということでグリングリンと地形を回転させることができる。従来通りの2D視点をいろんな角度から見て、ジオラマ的に世界を表現。これまでのドラクエからなんの違和感もなく、PSの機能をフル回転させている。

縦、横の移動中にL,Rを押して斜めに移動したりなど複雑な処理っぽいが滑らかでスムーズな操作性。まったくめんどくささは感じない。その辺のゴミメーカーならこの辺でつまづきそうなものだがさすがだ。

シナリオ

石版を復活させることで元の世界の地図が変わっていくのも面白い。

話の持って行き方がうまいのかグイグイ引き込まれる。新大陸の発見の下りの町の人たちの台詞からくるワクワク感とか。神殿での不満が吹き飛ぶ。

時代が違う二つの世界を行き来することで生まれるせつなさがいい。呪いが解けたけど他の村人は長い年月アレだったせいで全員・・・・とか。

さすが堀井雄二大先生の安定感は半端ないです。

ムービー

ついにドラクエでもムービーが挿入されました。ライバルのFFはもうムービーテンコ盛り。美麗なグラフィックにドラマチックな臨場感、わずかな表情の変化も表現し、ユーザーは多いに刺激を受けたのです。こうなってくるとドラクエⅦの無表情で人形劇のようなムービーに「へ?」と、どこか狐につままれたような感覚に。当時感じたあの違和感は時代を経て、さらに強調される形となりました。普段の2Dポップなプレイ画面が突如として古い、昭和っぽい人形劇に変わる様はなかなか・・・。いや、これはなかなかですぞ!

で、ドラクエ7は面白いのか

ドラクエ7が低評価になってしまったのはFF8の進化っぷりと比べられた結果ではないでしょうか。FF8はFF7がさらに進化した印象でした。街の中は様々な視点で描かれ、ダイナミック。車が走り、それに乗って移動したりなども可能で驚きの進化でした。ムービーもこれまたドラマチック。

それに比べるとたしかにドラクエ7は6からそれほど進化、驚きは少なかったかもしれません。ムービーにはある意味驚きましたが。

しかし時を経た今、数々のPSRPGをプレイしてみるとやはりクオリティが群を抜いているようにしか見えません。操作性よし、テンポよし、音楽よし、プレイしてて気持ちいい。序盤のアレだけがちょっとイラっとしたくらいで後は楽しかった。

うむ、やはり面白いな

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