幻想水滸伝は1995年12月15日にコナミより発売された名作と呼び声高いロールプレイングゲーム。
当時はなぜか回避したタイトルだがその後の評判を聞きつけ、購入。
一度、プレイしてみたがPCエンジンかスーパーファミコンにも見えそうなショボイグラフィックに最初のイベントですぐ止めたしまった。長らく積みゲーになってたが我慢してやってみるもんだ。ほんとよかったわコレ。良質のシナリオとプレイしやすいゲームシステム、テンポの良い戦闘シーンにすんなりと楽しむことができるだろう。
粗いポリゴンを多用してグラフィックに難があるタイトルが多いのがプレステ。しかしこの幻想水滸伝はそのような無駄な背伸びを一切していない。ローテクな2D。背伸びしていないはずなのになぜかローテクなグラ・・・いや、やさしいグラフィックが特徴。
2Dといえばスーパーファミコンを連想するかもしれないが解像度がそれより若干高いため、それほどスーパーファミコン臭がすることは・・・いや、ちょっとするな。
画面から感じられるショボさ、それは現在使っている大型液晶テレビがフルハイビジョンであり、昔のPSなどの少ない解像度のゲームを表示すると拡大表示され、粗さがさらに際立つのだ。4KテレビとかなったらもうPS以前の少ない解像度のレトロゲームはモザイクにしかみえないかもしれないな。
どら、いいかげん、プレイしてみよう。主人公の父親は帝国軍の大将軍、軍のトップ。力強い父、偉大な父。いつか越える日がくる父の背中・・・。なかなか興味深い導入部分だ。
最初から仲間がゾロゾロいるな・・・。ドラクエⅡの感動的な出会いが好きな出会い厨の俺としては楽しみを奪われたような気がしなくも無い。いや、そんなことはどうでもいい。
会話もそこそこに最初のミッションが始まる。話の展開もテンポが良い。
戦闘もテンポが良く、心地良い。一人一人にコマンド選択してじっくりプレイすることもできるが「おまかせ」にすると複数のキャラが同時にアクションすることも多く、これがなかなかに爽快だ。ついでにレベルもポンポンと上がり、気持ちよくプレイができる。
多数の仲間が加わるがそれぞれを成長させるめんどうさは一切感じない。極端にLVの低いキャラを加えてもLvが低いほど獲得経験値が高くなるのでLvがすぐに追いつくのだ。楽でよろし。
ストーリーや会話がしっかりしている・・・それはいいとして演出面に物足りなさを覚える。少々淡々としている印象だ。
たとえPSのRPGでもFFなんかだと今でも鑑賞に堪えうるムービーで盛り上げてくれる。
発売時期が違うのでそこまで求めるのは酷としても「アークザラッド」の半年後であり、加えてアチラは短いとはいえ、ムービーを効果的に使用してメリハリを与えてくれていた。
そういったことを踏まえるともう少し頑張って欲しかったな。どこかスーパーファミコン的なプレイ展開だ。やはり若干だけスーパーファミコン臭がするかもしれない・・・。
とはいえ、アジトや合戦システムなど仲間集めにしっかりと意味を持たせた点が良い。めんどくさくて町の人との会話をすっ飛ばす傾向のある俺もていねいに一人一人と会話したし、楽しめた。仲間にするもしないもある程度は自由、しかし仲間を増やせば合戦に生かされる。育てれば当然それも反映される。本当に良く考えて作られていて感心した。敵の将軍が中ボスとして登場するのだが仲間になることを知らず、処刑してしまったのだが攻略にさして影響もしなかった。その辺のゆるさというか自由度も好感。
アマゾンレビュー17件☆4.1
「良質のシナリオゲーム」「TVゲームなのに涙が出た」「戦闘が簡単すぎる」等、シナリオ面の良さが評判。
PS4時代の今プレイしたので演出はちとアレに感じたが良質なシナリオと台詞、あとテンポの良い戦闘のおかげでめずらしく途中でやめることなくプレイできた。ホントいいねこれ。ゲームが進行するにつれ、「この冒険を終わらせたくないな」なんて思えたゲームは久々だ。
シリーズ化されているし遅まきながら順にプレイしていく楽しみができた。
・・・・と思って調べてみるとPS2のⅢ、Ⅳで評価がガタ落ちしてるんだなこのシリーズ。うーむ。