当時の愚かな自分は「なんだ、映画のゲーム化か」という単純な理由でよく吟味もせず、この名作を回避してしまっていた・・・。
もし自分と同じような理由でこのタイトルを回避したユーザーが多いようなら、過去の様々な映画化されたロクデナシなソフト達に足を引っ張られた格好になってしまった不幸なタイトルといえるかもしれない。
当時プレイしたその人にとって心に残る名作の一つに数えられたでしょう。
戦闘システムは体当たりするだけとか、コマンド選ぶだけなどという眠たい仕様ではありません。間合いを測り、剣技を駆使するため、緊張感を保持。このため、今でも遊べるようになっています。
とはいえ、難しい操作を要求するわけではありません。方向キーを押しながらBボタンで突き、十字キーを押さずにBボタンで回転斬りになる。
「この敵はプルプルッと予期せぬ方向へ不規則に動くから、できることなら当たり判定の大きい回転斬りを使おう」などと使いわけするのもいいでしょう。
レベルが低い状態で性能の良い武器が扱えないような設定に一応はなっているようですがこれは別に考慮に入れなくても良いようです。
攻撃力の高い武器は重い。重い武器はSTR値が低いLvでは扱いづらい。厳正なシステムのようだがレベルがポンポン上がるため、不自由に感じることは皆無だ。このゲームはテンポが良いのだ。
システムは古臭い画面切り替え方式。少ない容量で迷いやすい複雑なダンジョンを作ることができる。迷ったところでどうってことはないが死ぬと現在のレベルに上がったばかりの経験値に戻される。玉砕したいならレベルが上がった直後にするのだ!
しぶいグラフィックにかなり好感が持てる。ドット絵が丁寧。
映画の雰囲気を損なう安直なゲーム会社とは一線を画すカプコンの仕事ぶり。幻想的だ!
取り立てて名曲揃いというわけではないもののプレイを妨げない自然なBGMで好感が持てる・・・いや、むしろジワる感じ。「ああ・・・ファミコンの音色だ・・・。」当時未プレイにもかかわらず懐かしく感じられたのはファミコン独特のこの音色。 レトロ世代が最も熱くゲームした過ぎ去りし時代・・・それを取り戻す感覚を耳から感じましょう・・・。
アクションRPGということと、レベルアップも早く、サクサクと進む。たとえゲームオーバーでも簡単にコントローラーを置くことはないだろう。
魔界村、ロックマンなど名作アクションを手掛けた老舗メーカー。このあたりはさすがのカプコン。キャラゲーにありがちなガク付き、コマ不足によるショボ感など皆無。
当時は未プレイだったのにファミコン良作独特の懐かしさを堪能できた。2016年の今でも熱中し、クリア。マップが広く感じるかもしれないが謎自体も難しくない。ラストダンジョンもさほど複雑ではなく、攻略本、サイトなどに頼ることなくクリアできる点も好印象。・・・とはいえ、いくつか使い道のわからなかった魔法もあったが。アクションもいい感じだ。
このタイトルは映画がからんでいるので版権の事もあってスイッチオンラインでの配信は期待できない。よってプレイしたい場合はソフトを買うほかないですね。でも、買ってよかったなー。
1989年7月18日カプコン
アマゾンレビュー4件☆3.8
「グラフィックも美しくBGMも素晴らしいので是非プレイしてもらいたい。きっとハマるはず。」「物語中人や物を探すことが何度かあるのですが、ほぼノーヒント(探したいものはわかる)なので探す範囲が広すぎて途中で投げ出したくなるかもしれません。操作性はファミコンにしてはかなりよく、敵の強さもほどほどなので今でも遊べます。BGMが特に良い!」