タイトル

ゾンビハンター

ファミ通やら紹介記事をみて知ってはいたが素人っぽいグラフィックを感じて当時は回避したソフト。さて、例によって説明書が無いので手探りプレイだ。ストーリーが語られるのでしっかり読んでスタート。

んで即死亡。

音声合成で「しっかりしろよ」とお叱りを受ける。偉そうに説教するのだからもちろんしっかりとした作りのゲームなのだろう。しっかりとみていこうじゃないか。

装備関連で早速戸惑う

33の下の区画が選択中のアイテムでその左隣りの区画が所持しているアイテムだ。手にもつ武器を選んで下さいと言われるのはいいのだが防具と思しきものまで選択できるのはいかがなものか。今、盾を選んじゃってるんだが・・・。見た目で武器か防具がハッキリ区別できるものであれば問題はないのだが。絵が小さいので判断に困る。1は剣とわかるのだが2は大剣に見え、武器と判断してしまうじゃないか。極めつけは防具を選択したにもかかわらずこれといったコメントがなされず、了解したとばかりにアクションシーンに戻る・・・。防具を装備したのか?それとも選択したブツは実は武器だったのか?など困惑させる。この辺のUIはしっかりするべきでは?

おかげ様で敵と相対するもなすすべも無く始末されたじゃないか。

「装備」コマンドは装備を見るコマンドのようだ。装備するコマンドかと思った。道具使うで防具を一つづつ装備する。そうしたことで敵と互角に渡り合うことができた。

使用アイテムはselectボタンを押すことで順次↓の画像で言えば51の下の区画の枠内が切り替わり、Bボタンで使用できる仕組みだ。今後戦いのさなかアイテム選択を迫られる場面が訪れるということなのだろう。

画面の約半数を占めようかという情報画面が特徴的なゾンビーハンター。視認性は二の次なのだろうか。予想通り狭苦しい印象を受ける。

情報画面の右上の「L0」というのは現在のレベル。今はレベル0なのだ。POWはLIFEの事のようだ。つぎのレベルは50。レベル0のつぎは50なのかと思ってしまいそうだが次のレベルに必要なEXPは50という意味なのだろう。しっかり・・・いや、もう何も言うまい。

プレーヤーにしっかりしろよとか言うワリに制作者自身がしっかりしていないことは十分にわかった。細かいことをグダグダ言うのは止め、アクションをみていくことにしよう。

レスポンスはよさげだが・・・

Aボタンでジャンプ、Bボタンで斬りつけ、十字キー下とBボタンでしゃがみ斬り、意外とまともにレスポンスよく動くようだ。

斬りつけ方に積極性が感じられないな。寺の坊さんが肩をピシっとやる程度に見えるし、釣りで当たりが来たときの合わせのようにも見える。リンクの冒険のリンクはズバっといきますがな。おかげで敵を攻撃したときの爽快さは全くない。撫でるような攻撃。敵を愛でてどうする・・・。

救済措置は無い

一般的なRPGにおいてはHPが減ったきた場合、宿屋などで回復を行うことができる。しっかり戦ったらしっかり休息をする。トレーニングと休息、まるで超回復を促す筋トレのごときルーチンをこなす。このような成長をしていくことを実感していくのがRPGの楽しさでもある。しかしこのゾンビハンターなるものは回復アイテムが尽きてしまえばそこでジ・エンド。死ねばもちろん「しっかりしろよ」と言い放つ始末。ま、この辺はプレイヤーの腕の部分に委ねられる要素もあるので何もいうまい。

この放物線を描きながらフワーと近づいてくる敵が比較的回復アイテムを吐き出すようだ。しかし出ないときもあり、そうなると詰む。この敵は弾を吐き出す。これを受けると「キン」とか音がしていかにも盾で防いでいるかのようだがしっかりダメージを受ける。「はは・・・」この辺から少し乾いた笑いが。おかげで回復アイテムを稼ぐようで実はHPが目減りすることになっている場合もあるので注意が必要だ。このように序盤は回復アイテムの出現を祈りつつスタート地点をウロウロする羽目になる。そのまま進んでも良いが待っているのはジ・エンド。

レベル1に上げるのもワリと運次第なとこもあるのだがさらに運良くレベル2くらいまで挙げられれば恐らくは突破できるハズだ。経験値、レベルの概念によりRPGではあるもののかなりアクションゲーム寄りだ。遠くに見える山の雰囲気だったり墓石やら魔界村をパク・・・意識した作りでもあるな。

途中で買った剣が消耗品!?

道中にあるショップにて剣レベル4を買った。RPGはこうでなくっちゃ。これでさらに敵を倒すのが容易になったわけだ。細っちぃそれまでの武器を売り払った。当然の行為だ。

しばらくは調子が良かったのだが・・・・「おや?」突如、火の玉攻撃を始めた。不思議に思っていると装備しているハズの剣が消えている。なんの詐欺にあったのかと。

これを当時定価で買った人は2重の詐欺に苦しんだ事になるな。ひどい話だ。

どうやら道中入手する武器は振る回数が決まっているようだ・・・。当てもせず、振って消えるってすごい剣だな。イリュージョンだ。

初期の剣を売り払っていたので攻撃する術が無くなってしまったために所持している火の玉の魔法を使ったというワケだ。・・・それも回数が決まっている。そしてとうとう為す術もなくなった。いろいろとまぁ・・・なんなんだこのシステムは。もっとしっかりしたほうがいいのではないか?

パスワードが無い

よって毎回スタート地点での作業的レベル上げが発生する。さもなくば道中ジリ貧の挙句絶命は必死。

RPG的作業を追加しただけのアクションゲームだがそのアクションにさえ見るべき点はない・・・。すごい!すごいじゃないですか!ゾンビハンター。

■ゾンビハンター
1987年7月3日ハイスコアメディアワーク
アマゾンレビュー1件☆2
「ゲーム内容はRPG要素が加味されたアクションゲーム。どうなんでしょう?この作品バランスはそこそこですが、おもしろみがあまり無い…。しっかりしろよ~」

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