ファミスタのヒット、燃えろプロ野球のヒット、と続き、「こりゃ野球ゲーム売れるぞ」とばかりに 雨後の竹の子、2匹目のドジョウ狙いで駄作が続いていくのでした...。 そんな猿真似ばかりの野球ゲームの中、全く新しい視点、コンセプトで作れらた野球ゲーム。それが「ベストプレープロ野球」です
では、なにが違うのか?
まず、このゲーム、自分で打ちません。投げません。走りません。守りません。 「へ!?何すんの」 チームオーダーを決めたり、試合中のバント、ヒットエンドラン、盗塁などの作戦の実行。監督になりきることができるんです。
プロ野球ニュースの解説でよくある勝負を分けるポイントを自分で演出する事ができる。的確な判断で戦力差の壁を乗り越えたときにはなんともいえない満足感で体中が満たされます。
監督さえコンピュータまかせにして、気に入らない監督は首!とばかりにエディットで編集してしまうことも可能。
ただボケっとペナントレースの推移をビール片手に観戦することも可能。すべてが自分の思うがまま、まさに箱庭的なプロ野球界の構築ができます。
プレイヤーはその気になればナベツネさえも超えた存在になる事もできるんです!
このゲームのすばらしいところは全選手のデータをエディットできるということ。これはある意味、ものすごい大胆な発想です。 自分のチームの選手のデータをオール「A」にしてしまえば楽勝になってしまいます。ゲームバランスの観点からこんな大胆な事はなかなかできることじゃありません。それをいとも簡単にやってのけた。 それはシュミレーター好きなプレイヤーがそういったことをしないという事を知っているからです。そんなことをしてもつまらないことを知っている。 プレイヤーの事を知りつくしている製作者が作ったシュミレーションゲームです。面白くないわけがありません。
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犠打の記録を作った巨人の名2番バッター「かわい」 |
選手データは能力はもちろん、名前まで変えることができる!ということは毎年毎年出てくる新人選手 にも名前、データを変更することで対応することができるし、突然才能が開花した選手にだって対応可能なのです。
このシステムのおかげでテレビで観戦中、三振した選手に対してつい「この選手の選球眼はDだな」とか
終盤突然乱れて打ち込まれた投手に「この投手の安定性はCくらいかな」などという明らかに以前とは異なる目線で野球を見ていることに気づくはずです。
選手を知らないうちに分析している....。それほどこのゲームのデータ反映度がすごいんです。
野球観戦に新たな楽しみを気づかせてくれたこのソフトは偉大。
その最もすごい選手データの反映度なんですが。それぞれのデータに対してABCなどのランクづけがなされています。
それら複数のデータが影響して結果が変わってきます。たとえば選球眼がCくらいあれば長打力Aでだいたい本塁打が30本を越えます。しかし選球眼がDとかEになってくると空振りも増えますから本塁打も減ります。
ですからベストプレープロ野球はファミスタのように本塁打数で打球の飛距離が推し量れる単純なものではありません。本塁打数が低くとも「当たれば怖い」なぜなら長打力が「A」だから。
「池山の実際の'89のシーズン成績は.264 34本塁打,三振が141か・・・・。う~んこりゃさすがに選球眼は「E」に下げたいなぁ・・・でもそうすると本塁打数まで減りそうだなぁ・・・・。どうしよう?」
長距離Sにしてバランスとってみるか」というような調整することができる。
...ブンブン振り回し、三振も多いが当たればぶっ飛ばす「ブンブン丸池山」が容易に想像できるじゃありませんか。 このような自分で評価を下す楽しみが生まれるのです。これはプロ野球好きにはたまらない。実際の成績と比較して近づいたときにはなんともいえない充実感に浸れます。
全部COMにして初めて130試合後の個人成績表をみたときに実に理にかなったデータ反映度に驚くはずです。
この他、投手データ、監督データに至るまで設定されています。中畑監督が実際に熱い采配を振るう人なのかどうかベストプレー片手にじっくり見守っていきたいと思ってます。
とにかく本物の野球中継を見ながらこのゲームで個人能力データの微調整を繰り返しているうちに選手の能力を丸裸にできる目を養うことが可能!
ニューヨークヤンキースのGM、ブライアンキャッシュマンには「日本人選手取ったら失敗する」なんていう前にこのゲームでもやって選手の目利きを鍛えてからほざいていただきたいもの。
現在、打球が飛ばないとされる統一球の採用により、プロ野球界全体の本塁打数が下がっています。しかしこれも全データがエディット可能なベストプレーなら大丈夫!。相対的に長打力を下げるなどして対応可能。
2013年現在、再び飛ぶボールに変更されているようです。こうポンポン変えていただくと非常に困るのはなにもリアル野球界だけではありません。野球ゲームのほうも対応に追われまくってしまいます・・・・。
ちなみにプレイステーション2の「新ベストプレープロ野球」は打球の反発力をエディットできる!ちょっと反発力を上げたら1シーズン70発打つ選手がポンポン出てビックリした・・。
投手、打者それぞれに超一流達が集まるプロ野球界、そこにどちらでも可、というとんでもない選手が現れた。最近スポーツ誌において「二刀流」という活字が躍るようになりました。この男の出現によって困るのがベストプレープロ野球・・・。
正確にはまだ困らないんですが今後、もし、大谷がセリーグに移籍しようものなら・・・・非常に困る!!なぜならベストプレーのセリーグの投手打撃能力はすべてEに統一されているからです。
ベストプレープロ野球の投手による打撃能力はエディットできないんです!セリーグだと投手は必ず打席に立たなければなりません。ベストプレープロ野球の投手の打撃能力は全項目E。凡打の山、若しくは三振の嵐を続ける大谷を見なければならなくなるんです!!
これまでリアルが売りだったベストプレーが大谷の出現によって大きく揺らぐことになってしまったのです!でもまぁパリーグにいる今はまだ大丈夫。でも今後どうなることやら・・・。
唯一細かなエディットできないのが日程。これについては残念ながら最新バージョンが発売されない限り無理。クライマックスシリーズは定着してしまいましたからね。