実はファミコン版のベストプレープロ野球の最終バージョンは「ベストプレープロ野球スペシャル」なんですが・・・。
なんと選手の登録位置を変更しても成績が入れ替わらないという不具合が...。
その後メーカーは不具合を修正し、以前の物は自主回収をアナウンスしましたが知らずに中古市場に流してしまった人が多数いたみたいです。
管理人もそれにヒットしてしまいました。ガッデム!
まぁ・・・それはおいといて・・・このゲームのプレイヤーは監督です。
バッターや投手にはなれません。
プレイヤーができるのは
・試合のオーダー
・試合中のサイン
・代打、投手交代。
です。
同時進行できるデータは片方のリーグだけ。セ・リーグかパ・リーグを選んでプレイしましょう。
ターボファイルを使えば日本シリーズをすることもできます。
ソフト一本分の価格だったターボファイルですが中古で見かけたところ、非常に安かったのでベストプレー愛好者ならばみつけたら買ってもいいでしょう。
その気になれば一試合、一試合、一球、一球をその目で確認、ペナントレースの全てを把握する事も可能。
ただ全ての試合をそのように追っていたら時間もかかります。
なので「スキップモード」が用意してあります。
スキップモードにすれば一試合が約10分に短縮されます。
このスキップモードはただの省略モードではなく、キチンとデータが反映されているようで信頼がおけるようになっている。
タイトル画面以外はショボイですがこのゲームに至っては関係ありません。正直カウント表示さえわかれば十分なんです。
音楽もはっきりいって関係ありません。各チームの応援歌が入っている...それだけで十分。
このゲームの最もすばらしい点、それは「すべてがエディットできる」という事。
これによって自分で選手データを調整する楽しみが生まれました。
選手だけでなく、監督の思考さえもエディット可能。
選球眼Aの選手は悪い球に手を出さないため、三振が減り、ヒットが増える点など結果がしっかりと反映されているのがすごい。
実際の野球の問題の一つにテンポが悪いという点があります。
しかしこのゲームではピッチャーは即座に投げ、バッターは「ちょっと待って」みたいに手を上げて切らないんです。
まぁあたりまえですが。
このゲームは一生遊べる・・・そんな事を思っていたのに、なんと実際のプロ野球界はその後、クライマックスシリーズが採用されてしまいました!
・・・そんなことまで予測不能ですからこれは仕方ありません。
当時はセ・パの交流戦などというものがありませんでした。プロ野球人気に陰りが見え始めた影響なのでしょうか・・・ゲーム開発者でさえ想像だにしなかったテコ入れ。
今ではシーズンの優勝の行方を左右するくらい重要な要素に。ソフトバンクが得意としていて、いつもコレをきっかけに上位に浮上している。
というわけで急遽、Bチームの監督に就任した管理人。Bチームとは阪急ブレーブスの事だったかな。今のプロ野球でプレイしたいところだがエディットがめんどうくさいから当時のデータでそのままスタートだ!
先発は星野だ!星野は球速130km程度で打者を手玉に取る技巧派。おまけに顔はイケメン。開幕を飾るに相応しいな。
相手は西武、先発はもちろんエースの渡辺久、現西武ライオンズの監督。いよいよプレイボール。
いきなり西武、先頭の辻にセンター前ヒットを食らう星野。「ちょっと!」守備の人に打たれる心構えはまだできていないんですが・・・。う~ん・・・イヤな予感。
イヤな予感は的中、続く平野にもセンター前ヒット。どうした星野!
一点もやらぬ・・・それが俺様の野球だ。前進守備を敷き、本塁で刺してくれるわ!
秋山の打球は本来ならなんでもないセカンドゴロ。前進守備の間をすり抜け、走者一掃のタイムリー。「マイガッ!!」
続く清原は左中間のタイムリー。一点追加。続くデストラーデはボテボテだが一二塁間を抜けるヒット。鈍足の清原が生還。さらに一点追加。
石毛ライトフライでようやく1アウト。続く伊藤は現在のロッテの監督。伊藤のショートゴロをBチームのショートがファンブル!帽子を整えるしぐさで動揺を隠す選手。守備陣もやる気が無くなって来たのか・・・。無理もない。
西武、田辺ゲッツーでようやくこの回終了。4点も取られた・・・。
反撃だ。Bチーム先頭打者は松永!走攻兼ね備えた理想の一番バッター。こういう選手をリードオフマンとか呼んでたような記憶があるな。
・・・んが、あっさりとセカンドゴロで料理される。2番熊野は2球目をひっかけてこれまたセカンドゴロ。
期待の門田はショートゴロ。門田ってすごいバッターでしたね。
今じゃあまりめずらしくなくなったけど当時としては驚異的だった40過ぎまで現役だった強打者。
強打者だがブーマーとのハイタッチで肩を壊したっけ。
ブーマーはあまり謝ってなかったなあんとき・・・。「ハァ?」みたいな。
今日の渡辺は調子がいいようだ・・・。
懲罰の意味も込めて星野は続投。先頭の吉武に一二塁間のヒットを与えるも続く辻をゲッツー、
平野を3球3振に仕留め、この回を無失点に抑える。
「大量失点の原因はあんときの前進守備のせいだよ!」と言わんばかり。「・・・懲罰や」
この回Bチーム先頭打者は三冠王、ブーマー。走力Cくらいあればヒットになりそうなボテボテの内野ゴロでアウト。足おそ・・・。
続く、5番石嶺が左中間奥へ運ぶ豪快な一発!ブーマーを抑えて気が緩んだか?
しかし西武のエース渡辺は動揺することなく、続く藤井、福良を簡単に仕留める。結局この回、1点止まり。
さて・・・今日の渡辺はまともにやっても点は取れんな・・・こういった展開は監督自身の能力がモノを言うのだ。
この回も中島、小川は連続三振で早くもツーアウト。
もう手がつけられん。
ここで松永にセーフティバントを指示。左打席で走力B、巧打Bほどあればだいたい巧くいくのだ。見事松永は成功させる。
さらに盗塁を指示、見事成功し、得点圏にランナーを進める。「よしよし」
後は続くバッター熊野次第。
そんな監督のプレッシャーを感じたのか熊野は見事センター前に弾き返す!
松永はすでにホームしか見ていない。こりゃクロスプレーだ。
「!!!!」「・・・・あ、西武のセンター秋山だった。」
すべての流れが美しかったのに・・・決まればこの上ない快感だったんだが秋山のレーザービームで無となった。
まぁプロ野球ニュースで見所を作ったようなもんか。
作戦が決まったときの快感は格別なものがある。今回は惜しかった・・・。
その後、立ち直ったかに見えた星野は石毛にバックスクリーンにソロを浴びる。
球が軽いのか?「カーブがすっぽ抜けた」らしいが。球数はまだ51球か・・・。
この後、さらに伊藤、吉竹にヒットを許すもなんとか1点だけに抑える・・・。
5回、清原に左中間にライナー性のホームランを食らう。考えてみりゃこの頃の西武打線はすごかったな。3番秋山40発、4番清原30発、5番デストラーデ40発とか今じゃ考えらない恐怖の打線。
さて、メッタ打ちの星野を激励にマウンドへ。もはやコメントする気も起きないほど意気消沈している模様。
「ピッチャー交代!古溝!」敗戦処理ではない。試合を投げてしまえばそこで終わり。後半流れがガラっと変わる・・・それがプロ野球の魅力。
「ゲームセット!!」
1対12で西武の勝利!!
戦略がダイレクトに繁栄される。
局面がガラリと変わる野球の面白さが存分に味わえることがおわかりいただけたかと思う。だから、あえて負けたんです!!(本気で負け)
このゲームは今でも遊べます。
前出したクライマックスシリーズなんかはターボファイルでデータを退避させれば気分的には味わえる。めんどくさいですが・・・。
統一球の影響もなんのその、 どの道選手全員を入力するわけですから関係ありません。
今、このカセットは安いですから5~6本買ってメジャーリーグを丸ごと入力する、なんていう強引な遊び方も可能でしょう。
ダルビッシュ 率いるレンジャーズが巨人を叩きのめす!あるいはイチローのヤンキースが巨人をフルボッコにする!