1990年2月23日ナグザットより発売されたCDロムアドベンチャー。
この作品は1987年に発表された「北斗一号殺人事件」を元にしたストーリーのようだ。
犯人は変わらないがいくらか変更されており、読んだことがある人でもその意味では楽しめるだろう。
コマンド選択式のアドベンチャー。ところどころで臨場感を上げるためであろうちょっとしたムービーが入るのが特徴。
「蛇足だな」「それ、いる?」などと思わず、緊迫した雰囲気を楽しもう。
カーソルで画面内を調べる必要もある。しかしすべて発見してからでないと「移動」のコマンドが出現しないなど漏れがないよう配慮した親切設計だ。
CDロムということで多少期待したのだが・・・通常の画面ではそうも感じないがムービーだとちょっと粗く感じる。容量を削るための処理だろうか。
事件の舞台は東京から北海道へ・・・・ってどっかでみたことあるような展開だな。
オホーツクっぽいが・・・かの巨匠なので万が一にもそのような意図はないはずだ。
ドキっとした場面や緊迫した場面もあり、充分楽しめた。CDロムとしてはちょっと短いような気もしたが今プレイしてみる分にはちょうど良い。
フルボイスではなく、ところどころで挿入されるムービーにボイスが入る。声優のチョイスが渋い。
テレビでたまに放送される昭和の事件史のナレーターのような暗・・・シリアスな感じがする。
同じPCエンジンCDロムアドベンチャー「京都金盞花京絵皿殺人事件」の小早川優子嬢の声でウットリしながらプレーした後だとギャップに戸惑うかもしれない。
夜中にプレイにしっくりくるかもしれない。
ボイスはええんやが調べたときになんも無いのに「なにもないようだが」とかいらんでぇ。そんなん聞くために読み込み時間とかイラつくだけや
暗めのボイスも慣れれば気にはならなくなる。事件を追う内にだんだんと犯人の目的がわかってくるのがいい感じだ。
今プレイしてみるとグラがちょっと粗く感じるかもしれないが内容は良い。オススメだ。