ドラゴンクエスト7

バスタード・・・懐かしいな。 ジャンプで連載開始されるやその画力と登場キャラクターどもの面白い掛け合いに すっかりお気に入りの漫画になった。 途中からエロの度合いが増し、ますますお気に入りに。

30年近く前の漫画だったが今見てもまったく古臭さを感じない。 主人公がこれまた魅力的だ。

かつて絶大な力を誇示していた残虐非道な魔王がその力を失い、いかにも弱そうな少年に封じ込められているというもの。

魔王ともあろうものが年端も行かぬ少女のいいなりというのがなかなか面白い。 圧倒的な画力で描かれた世界観にズッポリ嵌ったもんだ。

まぁPSだし、グラフィックに関してはあまり大きな期待はできまい。 脳内のハードルを数段下げたうえで、スイッチを入れた。

PSとはいえ、ムービーならまだまだみれるな。ナイスだ。 予備知識無しで始めたのもあったんだが・・・スタートしてキングスフィールド ばりの3Dフィールドだ。

キングスⅠのようなガッタガタじゃなければいいのだが・・・。まるっきりキングスな世界のようにも見えたがこちらはアクション要素は0。

あのスローな剣技を見る必要はないのだ。敵と出くわし、逃げ惑う必要もない。

しかしポイントとなる場面ではしっかりとしたキャラクター画像を挿入しており、 ショボサは軽減されている。ウム、そうでなくてはな。さすがだ。

なんだかやたらと説明的な・・・状況説明がところどころで入る・・・なんだか小説みたいな感じもするな・・・キャラの掛け合いは面白いのだが。

超絶美形とか懐かしい台詞だ。ゲームオリジナルストーリーではあるもののしっかり ダークシュナイダーの台詞でいい感じ。

この俺様キャラは間違いなくそうだ。原作に忠実で安心した。

仲間が増えたのはいいのだがまるっきり参加する様子が無く、 雑魚相手に窮地に。

事前に「戦略」を選ぶことで参加させることができるようになる。 なんなんだ。

エンカウントしたら毎度毎度いちいち隊列を選択するめんどくさい仕様で 戦略的な幅を持たせている。

ちなみに自分は○ボタンを連打して気にも止めないようにしている。

「雑魚相手に戦略もあるかいな。」 自分が指定した敵を仲間が先に倒しちゃっても自分の攻撃の狙いは自動的に残った敵に 向かう仕様だ。これはなかなかいいね。

ユル目のシステム、バランス

回復球を使わず敵が落とす薬草やらで凌いでいると上がる「テンション」やら仲間との相性度「CNT」という小難しそうなシステムはあるもののそれらの影響はさほど大きくもなく、比較的ユルめのシステムだ。

すっかりユルユルな自分にはありがたい。

またしても途中で仲間になりそうなキャラクターがあらわれるがなんと会話の選択によっては仲間になってくれない こともある。 この頑強で頼もしそうな仲間を早速取り逃す始末・・・・。

先が思いやられる。(※このキャラクターは見た目と裏腹に使えないので無視していいかも・・・。後ではるかに強力な仲間がすんなり加入する) しかし仲間が増えると獲得経験値が減るため、わりとどうでもいいような気もしないでもない。

ダークシュナイダー一人で行くか?と、思ったが魔法以外はからきしだな。MPが無くなったらゴミやないか。

やっぱ仲間が必要だ。 取り逃がしたくなければ直前でセーブしたほうがいいな。 セーブはどこでもできるし。

シナリオ

展開は一本道。わかりやすくて良い。

なにしろ主人公たちはプレーヤーと同じく、この世界の事が何もわかっていない状態からスタートする。

登場キャラたちが勝手に喋るがすんなり感情移入できるのはそのためだろう。

ちょっとした手がかりを求めてひたすらに前進していけばよい。単調そうにみえるかもしれないが次から次へとイベントが起こり、退屈することはない。

さて、疲れたなセーブでもするか。「おや?」なんとすべてのメモリーカード が満杯だった!レベルも上げたのに! ゲーム中に呼び出すPSボタンのメニューではメモリーカードが作れない・・・ PS3やら4に慣れるとメモリーカードの意識などすっかりわすれてしまうもの。ついそのまま始めちゃってパァに。

ハードディスク500ギガもあるんだからバシバシ作っとくか。ああ、めんどくさい。 そのまま本体内にセーブできるようにしてほしいわ。 という、このソフトにはまったく関係のない愚痴を吐きつつまた一からプレイ。

PS1のソフトをプレーする場合は、事前にメモリーカードを確保しておく事をクセにしなければ・・・。

総評

システムや敵モンスターの強さなども比較的ユルく、シナリオを楽しませようとしている点が見える。

武器、防具ともにメンバーに行き渡るよう宝箱にあらかじめ準備してあったりと配慮がなされすぎているフシもあるがプレイしやすいとも言える。

キャラクターの掛け合い等、漫画のファンには肩の力を抜いて気楽にプレイできるけど・・・小説みたいなくどくどとした状況説明が若干気になった。

「そこに現れたのは~のような・・・・」みたいな。映像としてわかるんでそんなクドイ説明はいらないような。

キャラクターは明るいのにそれ以外の要素が暗い感じでチグハグしたものを感じた。

1996年12月28日セタ
アマゾンレビュー5件☆3.6
「キャラクターの一人一人が原作に忠実で、違和感なく感情移入ができる」「町はないし(当然武器や防具は買えない)、宿屋もないし、アイテムは敵を倒すか宝箱から拾わないといけない」



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