監修に鴻上尚史、キャラクターデザインに江川達也、音楽監修にデーモン小暮の豪華メンバーを起用。「すげぇ!!絶対名さ・・・ん?メーカーはイマジニアか・・・」
なにやら嫌な予感が。
ドラクエのような2Dマップとエンカウント方式。コマンド選択の戦闘。どこにでもあるようなシステムで安心プレー。
チャクラとかいう能力の種別を選択して成長させることができるなど先進性をみせる・・・が、特に使える技がないように思え、途中でどうでもよくなるなど、シンプルさを堅持。イマジニアの職人芸が顔を覗かせる・・・。
とくに見るべき点は無い。スーパーファミコン末期のタイトルながら初期の雰囲気をまとう。
設定はけっこう引き込まれますよ!宇宙人による終末論とか滅亡に興味ある人は序盤の展開はけっこうわしづかみ・・・かも。しかしそれを長続きさせるほどの展開は中盤から見せてはくれない。キャラクターの台詞とかもっとしっかりしてくれればそれなりに臨場感も変わってくるとは思うんだけど....。対象年齢がどうもかなり低めに設定してあるようなフシもある。
音楽が少ない。効果音もショボイ。「デーモン小暮は一体ナニをしていたのでしょうか?」などという不満がでる可能性も。音楽に関しては見るべき点は無い。フィールドはいいとして戦闘時の音楽はテンションが下がる...。
特に難しい、めんどくさいダンジョンなどは無く、プレイはしやすい。回復場所が一定感覚で配置されているのも親切。ただ親切だけど全体的にゲームとして練られていない、なんだかあわてて追加したような印象を受ける。 もしそうならむしろテストプレイはなされた事にはなるのだが・・・。
敵が様々な攻撃を仕掛けてくる。それはいいんだけどそれのほとんどがただ戦闘を長引かせてしまうだけのもの。テンポを悪くさせているだけというのが残念。ダンジョンのところどころに回復する場所があって攻略しやすいのはいいんだけどテンポが悪いのは致命的。
いまちょうど「スターオーシャン」もプレーしているのですがそれと比べてしまうとと全く練られていない戦闘システムにみえてしまう・・・。
フィールド移動が若干カクカクしたり壁や障害物にぶつかってストレス。ちょっとならすり抜けて移動してくれないとめんどくさい。この辺の作りこみの甘さこそがイマジニアクオリティ。
名のあるお方が担当しているようですが・・・全く良くない。ゲームにおける音楽ってその世界観の一部でもある。力を入れて欲しかったですね。いくらなんでもずっと同じ音楽っていうのも飽きます。
ちょっとプレイしてみると「練られていない」「作りこみが甘い」という感想が。それでいて有名RPGをちゃかすような内容がゲーム中にみられたことに「なにぃ!」などと軽くエキサイト。しかしその後調べてみると堀井雄二氏とは親しい間柄だったのでホッとしました。このようなデキでもしそれら有名RPGを茶化すものならエライことですよ。
比べてみるとあらためてドラクエ等の質の高さを再認識させられる。
設定はいいんですけどね...序盤でちょっと期待した分落差が大きかったです。
あとチャクラとかシステムもちょっと作りこむとだいぶ変わったんじゃないかと思うんですが...。形だけのようにみえたのが残念。違うメーカーが作ればもっと違うゲームになったんじゃないかと思えますね・・。
ところどころにコミカルな面があり、惜しい作品。
プレイステーション版はスーパーファミコン版の悪い点だったテンポの悪さを改善。とはいえいまやレトフリでプレーすれば猛烈なテンポでプレーできますのでスーファミ版でも問題はありませんね?