BUSHI青龍伝~二人の勇者~

2016年7月27日

2006年頃、いきつけの中古店にて2480円で入手して以来ずっと放置。アマゾンで調べてみたら・・・・裸ロムで7000円以上

2023年9月

所持している事を思い出し、アマゾンで調べてみると・・・14000円。レトロゲームってだんだん価格が上がっていくんですね・・・。これじゃいくら懐かしいからまたやろうとか思っても無理ですよ。

任天堂のゲームならスイッチで遊べたりするんですけど。価格が上がっちゃうと誰も買いませんから流通が止まるんですよね。流通とまると衰退します。

クソゲーなら勝手に価格も上げて頂いていいんですけど良質だともうプレイは諦めるほかなくなりますね・・・。

価格はともかく、中身だ!内容がクソならゴミ箱へ・・・。

さてプレイしてみようか。スーパーファミコン後期の作品なんだからそれなりに質は高いだろう。

今回も説明書が無いので旅の目的を知るため、オープニングをしばしみたがここでは冒険の目的は語られなかった・・・。この世界で語り継がれているであろう伝説が語られた。「しらんがな」などと思わず、しっかりイメージしよう。

旅立ちの村で修行と称したチュートリアルがなされる。少し不安だったがどうやら説明書が無くても大丈夫なようだ。すばらしい。全体的に丁寧な印象。絵はキチンとした絵師が担当しているようで質が高い。パッケージの絵は相当地味な印象だったんだがゲーム画面になるとクオリティを高く感じる。カセットの容量が24メガ!すごいねこの時期のロムカセットの容量は。

村人のお宅へ侵入すると方向キーでパノラマチックに見る方向を変えることができる。奥へ侵入可能を示す↑ボタンが表示され、さらに移動することができた。調べると「やくそう」ゲットだ。なるほどね。

フィールドに出てAボタンを押すとゼルダの伝説みたいに剣を振り、雑草を刈り取ることができる。予想通りルピー・・・いや、宝石やら薬やらがゲットできる。

 

しばらくすると事件が起こり、冒険に行くことに差し迫られるよくあるパターン。「いやだ」を選択するとお供が深刻に受け止めたのか、後で師匠にチクる。よくある気休め程度の選択肢かと思ったのだが・・・そんな重く受け止められるんだったら今後は慎重に選ばねば。

フィールド上で剣を振り回せることからこのまま戦闘するアクションRPGかと思いきや、シンボルエンカウントして画面が切り替わり、横視点となる。

戦闘に突入するとこのように~ターン以内で倒せ!などといってくるが別にそれよりかかっても大丈夫なようだ。・・・と、油断してゆっくりやってたら目標ターン数の倍くらいから大ダメージを受ける。最後の一匹がはるか遠くにいる場合は絶望的な気持ちを味わうことができる画期的なシステムだ。手を抜かず、しっかりと最短のターン数で仕留めるよう努力しよう。

成功すると勺玉が数個もらえたり、経験値のボーナスが入るようになっていて、ちゃんとご褒美にもありつける。

目標ターン数があるので戦闘が間延びしてダレルようなことはない。レベルアップによる強さの実感とそれにより生まれるであろう気の緩みを排除している点はなかなかのゲームデザインセンスを感じる。制作者はあのポケモンを世に送り出した田尻智氏だ。天才ですな。いまやポケモンGoですっかり世界征服してしまいました。

横視点の戦闘でも1ターン行動すると敵も行動するあのトルネコのシステムを採用している。犬みたいな謎の動物の力を借りて移動ができる。慣れない内はとまどうが使いこなせている事を実感し始めるとジワジワとくるものがある。Xボタン+上押しっぱなしで最高2段上まで上昇でき、落下中に再びXボタンで再度お供につかまることができることだけ押さえておけばよいだろう。油断してたらタコ殴りされ、あっさりと絶命した・・・。保存しとかないとセーブしたところからになるのでコマメに保存しとこう。

ある程度工数を考えてプレイしないとけっこうなダメージをくらう、バランス調整はしっかりなされている印象を受けた。

勺玉はこのゲームの最終目的のために必要になる、なので自分のように戦略も無しにダラダラ戦闘したのではままならないようだ。効率の良い戦い方で早く終わらせ、勺玉をできるだけ手にしなければならない。戦略を考えるタイプは苦手だが・・・。

レベルを上げた後に取り逃したエリアにいけば簡単に手に入れることができるため、ヤワな頭でも大丈夫な親切設計なのでご安心を。

丁寧な解説で説明書いらず!

ゲームが進むとこのお供の変な動物も攻撃に参加できるようになる。お供の操作方法についてもゲーム中、丁寧な解説が挿入され、すぐに使いこなせるようになる。お供を攻撃に加えることで戦略の幅がグッと広がった。おかげで勺玉の大量ゲットに成功した。非常にプレイしやすいなこのゲームは・・。トルネコ嫌いの自分でもこれならなんとかいけるかもしれん。

このゲームに野暮ったい説明書など必要としません。なぜならメニューで選択されたアイテムはこのように解説してくださるのですから。なにからなにまで行き届いたシステムに隙はありません。

ちょっとプレイしてみたがなかなかよさげではないか!ここで他の人の感想が気になりだしたのでちょっとチェック。

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1997年1月17日T&Eソフト
アマゾンレビュー2件☆4.5
「ターン製サイドビューARPG。もっと評価されるべき隠れた名作。プレイヤーが動けば敵も行動する、いわば風来のシレンのターン製を採用しています。高低差のあるマップですので、風来のシレンよりも立体的な戦略を立てる楽しさ」

「この作品は意外と知られていないが、けっこうおもしろい。いそがしいというかやることがたくさんあって飽きません。」

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好感触だがレビューが少ない・・・。やはり1997年という・・・とっくに市場はプレステに変わっている時期だったからだろう。ただプレイ印象は初期PSよりもかなり良質な印象だ。

スーパーファミコンRPG1997年以降


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