ファイナルファンタジー13-2
賛否分かれた前作ファイナルファンタジー13のその後を描いた作品。13に登場したキャラクターのその後を描く。
いろいろな面で成長したキャラクター達に会おう。
システム
「時間」を軸にストーリーが展開する。なので通常のフラグ立てのような感覚でいくと面食らう。ノエルの「望んだ未来にいける」といっているがプレイヤーが選んで選択できるわけではない。用意された時間、世界をプレイする。
フィールド上で入手するリバースロックというアイテムを手に入れることでそのステージを初めからやり直すことができる。 それぞれのステージにはイベント中にライブトリガーというコマンド選択を迫られる場合もある。リバースロックがあればそういったときにやり直すことができるようになる。複雑そうだがこれらはゲームを進めていくうちに自然と理解できるので心配無用。
フィールドは前作のようなイベントまでの一直線は改善されている。 ステージの一つ一つは何度もくることになる。その理由の一つがフラグメント獲得のため。フラグメントとはイベントクリア、隠されたアイテムを見つけていくことで少しずつ物語が展開されていくポイントのようなもの。それをある場所に持っていくとフラグメントスキルと呼ばれる様々なスキルも習得していく。 戦闘システムはほぼ前作のものと一緒だと思っていい。
大ダメージを与えることも可能な爽快感のあるシステム。
シナリオ
前作の一部登場キャラクターが心身ともに成長している。前作プレイヤーのハートをわしづかみする手法がなかなかニクイ。 ストーリーがちょっとわかりづらいのはテーマがタイムトラベルなので仕方が無い。
前作の主人公ライトニングは現実世界から超越した存在へと変わる。常人が立ち入れぬ世界で戦う姿はまさに神の戦い。その戦いの結末も注目。
グラフィック
このシリーズにグラフィックのことをツベコベ言う必要はないでしょう。美しいと一言では片付けられないレベル。現実世界にはない世界を構築し、神々の戦いにふさわしい舞台を作り上げている。
う~ん金がかかってそうだ・・・。
音楽・効果音
最高にいい。ジャンルにこだわらず、それぞれのテーマに合せた曲調。それでいて統一感がある。
カイアスのテーマは鳥肌物だし、ビルジ遺跡のバイオリン?がいつまでも耳に残る美しさ。アルカキルティ大平原のフィールドBGMとボーカルの声も美しい。
攻略本、攻略サイトありき
これは考え方次第なのだがすべてのエンディングをみるためにはすべてのフラグメントを集めなければならない。 すべて集めなくてもどれかのパラドクスエンディングを自分自身が受け入れてしまえばいい話なのだが・・・・心情としてシークレットエンディングまでみてしまいたいところだ。 しかしこれは普通にプレイしていたのではまず不可能。攻略サイトの手助けが必要となる。
総評
ノエルというキャラ設定のツッコミが甘いからなのか初登場だからかいまひとつ魅力を感じずにラストを迎えてしまった・・・。
ストーリーに関しては「パラドクス」という設定がこれまでの価値観を根底から覆してしまいそうなほどの事なので受け入れられる人とそうでない人に分かれそう。
「実はこの世界はある人物によって意図的に作られた世界」だとかそういったたぐいの、これまでの物の見方を変えたような世界観。そういった要素を受け入れられる人にはいいかもしれない。
アマゾンレビュー921件☆2.6
「マルチエンディングを謳っていますが、本編のエンディングは1つしかなく、マルチエンディングは1分ほどの小ネタを見せられた感じです。」「そろそろまともなシナリオライターを雇うか、外注した方がいいと思う」「グラフィック・システム・戦闘・音楽と、そこに目を向ければ☆4以上のゲームだと思います。しかし、シナリオの展開上、時間をかけてまでシナリオをすすめたりフラグメント集めをする必要性がこのゲームにはないと言っていい」